こんにちは!宇土院 歯科医師の吉川です
良い姿勢作りで背骨や骨盤に気を配る人は多いですが、実は下顎が姿勢を決定づける要因の一つとなる場合があります。
肩や首のこり、腰痛や手足のしびれなど、姿勢が良くないために起こる痛みや不調があります。
では何故下顎がその原因となるのか?
下顎は頭の骨から筋肉で吊り下げられた特殊な骨格です。
この下顎は人が立っている時に体の傾きを察知してバランスを取る、いわば姿勢を制御するセンサーみたいなもので、平衡感覚と平衡運動の機能に関与しています。
重さ約5kgの頭と、頭から筋肉でぶら下がっている約1kgの下顎は、常に体の上部で共に揺れながらバランスを取っています。本来頭が前後左右に揺れる時、下顎は揺れるブランコのように動きます。
ところが口の中で上顎の歯と下顎の歯が引っかかったり、ぶつかったりしていると、頭と下顎のスムーズな揺れを妨げて頭のバランスが崩れてしまいます。
頭がふらつくと元に戻すバランスが機能せずに転倒してしまうとこともあります。
首など各部位をひねることで全身のバランスを取ろうとして、その結果、緊張を強いられた筋肉に凝りが生じたり、関節に負担がかかって痛みや運動障害の原因になったりします。
そもそも下顎の揺れによって、上顎と下顎の歯は私たちの想像以上に当たっていて、ぶつかる箇所は歯の噛み合わせの接触面に限らず、歯の側面にまで及んでいることがあります。
それでは、このような上下の歯の接触による干渉で下顎の動きが妨げられないようにするにはどうすれば良いのでしょうか。
一つはぶつかっている歯を特定して、削って形を整える方法があり、またマウスピースを作成、装着して下顎のズレを修正する方法などがあります。
更には、日常の生活でも頭を起こす姿勢を保って歯が不要にぶつからないように意識することです。
その方法の一つとして、1日に1分間、まっすぐに立つ運動を紹介します。
高さ2〜5㎝の台や雑誌に足の前半分だけを乗せて、足裏が床と平行なるようにかかとを浮かせ、両足のつま先とかかとをつけて、足首を広げるようにして体重を乗せます。
頭を上げて目線を遠くにし、尻と胸を持ち上げて膝を伸ばします。
下顎の揺れの滞りが招くのは、頭の傾きや全身のねじれだけではなく、神経が圧迫されたり、血液やリンパの流れが悪くなり、自律神経の失調の症状が出る例も報告されています。
下顎の動きや口の中に目を向けて、良い姿勢を習慣づけましょう。
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