こんにちは!
パール歯科宇土院、歯科医師の吉川です。
今回は歯を失うことと認知症との関連について少しお話ししたいと思います。
急速に進む高齢化に伴い身近に認知症のお年寄りがいる方も少なくないと思います。
この認知症の方々の中には自分の歯があまり残っていない人が割合的に多くいることがわかっています。
実際には認知症になったから歯を失ったのか、歯を失ったから認知症になったのかはよくわからなかったのですが、最近のある研究の追跡調査で歯を失うことで認知症や要介護状態になりやすいことがわかってきました。
具体的には、図で示すように20本以上ある人を基準にすると、歯が殆ど無い人は2倍弱認知症になりやすく、また歯が殆ど無くても義歯を使っている人ではあまり差がなかったという結果が得られたということです。
次に転倒と歯の関係では、同じく20本以上ある人を基準にすると、19本以下で義歯を使わない人が2.5倍転倒しやすく、義歯を使っている人では1.4倍程度に抑えられたということです。
歯を失い義歯もなく奥歯もないと、噛みしめられず頭の位置が不安定になり体の重心も不安定となって転びやすくなると考えられます。
要介護認定と歯の残存数との関係においても同様の傾向が見られるとのことです。
現在では高齢者の歯の本数は、65歳から69歳では平均で20本を超えているといわますが、人生80年から100年年の時代を迎えようとしている昨今、いかにして残った自分の歯を保っていくかが、健康に生きていく上で非常に重要だと言えます。
その為には皆さん、できれば3カ月から1年に一度は歯科医院での定期的な口腔ケアをお勧めします。
熊本パール総合歯科クリニックグループ
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