口腔アレルギー症候群ってご存じですか？スタッフブログ

残暑厳しき中ですが、朝夕涼しくなってきて夏の終わりを感じさせる今日この頃です。
やがて近づいてくる秋は果物が美味しい季節ですが、その果物で口の中(口腔)にアレルギー症状を起こす場合があります。
実は花粉症患者に多い症状で、アレルギーを起こす花粉と果物には密接な関連があるということです。

果物を食べた際に、口の中やくちびる、喉などの口腔粘膜にイガイガしたかゆみや、痛み、腫れが生じる果物アレルギー。
口腔アレルギー症候群と呼ばれています。
美味しい果物が出回る秋を迎え、花粉症の人は気をつける必要があります。
果物アレルギー患者の約8割が花粉症との報告もあります。
これらの果物には、花粉症を引き起こす花粉のアレルゲンと構造が似た物質が存在し、花粉症患者がこうした果物を食べた際に体の免疫機能が花粉のアレルゲンと類似のものと認識してアレルギー症状を起こすと推測されています。

図に示すように、どんな花粉のアレルゲンに反応するかによって、症状を起こす果物も異なってきます。ただ、国内でも患者が多いスギやヒノキの花粉症では、果物アレルギーを起こすことは少ないものの、トマトとの関連が示唆されています。一般的には、果物や野菜の場合は通常、加熱すると症状はでないとも言われています。

花粉症の発症が低年齢化しているため、果物アレルギーを起こす子供も増えています。
子供が果物を嫌がる場合、こうした症状が出ている可能性もあるため、親御さんは子供の口の中を確認したほうが良いかと思います。
症状は食べてから15分以内に発症することが多く、稀ではありますが、呼吸困難、血圧低下などの重篤なアナフィラキシーショックを起こすこともあります。
症状が出た場合は、皮膚科かアレルギー科、耳鼻咽喉科を受診して、原因となっているアレルゲンを特定する検査を受けることが大切です。
いずれにしても、この様なアレルギーを起こした人は可能性のある食材を生で食べないか、もっと言えば摂取しないということになります。

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