こんにちは!宇土院 歯科医師の吉川です。
今回は歯を残すか、抜くかの基準について少しお話しをしてみます。
最近、元気な人は歯の状態も良いとの報告を耳にする機会が増え、歯の健康への関心の高まりを実感します。それでも年齢を重ねてくると少しずつ歯が悪くなり、抜歯を勧められた人もいるのではないでしょうか。
抜歯は歯の治療の最終手段で、これまでは1本でも多く歯を残すのが歯科医療での使命みたいに捉えられていました。
最終的に抜歯を選ばざるを得なくなったとしても、そこに至るまでに幾つかの方法を試行錯誤してからの抜歯となった場合は、それなりに納得が得られる場合が多いです。
社会の高齢化が急速に進む現在では、全身疾患を抱える人が増えています。
高齢者の医療では全身の病気と歯の病気のうち、どちらかの治療を優先させればよりリスクが減らせるのか、あるいは両者のバランスをどう取るのかを考える必要があります。例えば歯科医院では治療が困難な全身の病気が原因であると、大病院に通わなけれならなくなることもあります。これは大きな負担ともなります。
また、加齢に伴う体力的な余力の減少、摂食・嚥下機能の低下、活動範囲の制限、感染に対する抵抗力の低下などによる影響も出てきます。虫歯や歯周病による口の中の細菌が唾液とともに誤って肺に流れ込んで肺炎を発症することもあります。
高血栓薬の他、骨粗鬆症や癌治療の際の骨吸収抑制薬、抗がん剤などの投与、放射線治療に際しては各分野の専門医が連携して治療を進めていかなくてはなりません。様々な細菌の温床になっている歯を残しておくことで、これまでとは違った問題が出てくる可能性もあります。
1本でも歯を多く残す考えから、全身の病状に応じた計画的な抜歯も考慮する時代になってきています。
熊本パール総合歯科クリニックグループ
【健軍院】
〒862-0911 熊本県熊本市東区健軍3-24-22
TEL: 0120-177-461 FAX:096-369-5349
【宇土院】
〒869-0452 熊本県宇土市高柳町字島之内20-9
TEL:0120-461-003 FAX:0964-53-9880
【大江院】
〒862-0971 熊本県熊本市中央区大江1-11-20
TEL:0120-461-166 FAX:096-277-1823
【SAKURA MACHI Kumamoto院】(サクラマチクマモト 2階)
〒860-0805
熊本市中央区桜町3番10号
SAKURA MACHI Kumamoto2階 216区画
TEL:0120-461-725 FAX:096-245-6551
【AMUPLAZA 熊本院】(アミュプラザくまもと 5階)
〒860-0047
熊本市西区春日三丁目15番26号アミュプラザくまもと531区画
TEL:0120-461-117 FAX:096-288-5490