今回は誤嚥性肺炎を防ぐお口のケア、体操についてお話しします。
人は皆、歳を重ねていきますと体のあちらこちらで筋肉の力が低下してきます。食べ物をかみ、舌を運んで飲み込むという食べる機能も同様に衰えていきます。
食べる機能が低下すると食事の楽しみが奪われ、生きる活力を失うばかりか、誤嚥性肺炎を発症して生命が危なくなることもあります。
そこで近年、注目されているのが口腔ケアです。
高齢者が心と体の健康を保つために歯や口の中の粘膜を清潔に維持し、舌の動きや唾液の分泌などを正常に保つことは、毎日の食事を楽しめることにつながります。
お口の健康が損なわれと栄養補給が困難になるだけではなく、食べる楽しみが奪われて生きる活力も失われてしまいがちです。口腔機能を向上させることで生活意欲の高揚や日常生活の維持、向上が図れ将来的には介護状態となることを予防する効果があると言われています。
特に大切なのが誤嚥の防止です。高齢者や要介護者は口や喉の筋力が衰えて飲み込む機能が低下しています。
その結果むせやすくなり、飲み込んだものが気道を通じて肺の中に入り込んでしまいます。これが誤嚥です。誤嚥により食物と一緒に肺に入り込んだ細菌が炎症を引き起こします。誤嚥性肺炎という病気です。肺炎で亡くなられる方は死因の第3位を占め、多くがこの病気によるものと見られています。
いつまでも元気に歩くためには習慣的なウォーキングが必要なように、食べる機能を維持するためにも毎日のトレーニングが大切です。
そこで家庭で簡単にできる口腔機能のトレーニングをご紹介します。「 パタカラ体操 」と言います。表に示してあるようにパ、タ、カ、ラ、それぞれを連続10回、計40回声に出すというものです。
食事の前に毎回3セット、1日に3回行うことで飲み込む機能を維持し、誤嚥性肺炎の予防になります。そして話すとことも口の筋力を維持するトレーニングの一つです。新聞などを音読するのも効果的です。皆さん、是非、実践してみて下さい。
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