新型コロナウイルスの感染状況は以前に比べてかなり落ち着いてきた感があり、この傾向がこのまま続いていくことを願うばかりです。
今回はその症状の一つとして注目されるようになった味覚障害についてお話しします。
この症状は栄養不足や脳梗塞、肝臓や腎臓の障害、糖尿病、顔面神経麻痺、認知症などによっても起きると言われています。
食べ物の味がしない、薄く感じるなどの症状が味覚障害ですが、最近の調査ではコロナ患者の7〜9割に見られるという報告もあります。
国内では年間約24万人が味覚障害で受診していると推測されており、コロナだけでなく、前述したような様々な病気が潜んでいることがあります。
味は舌の味細胞で感知し、神経を通して脳に伝わり認識されますが、そのどこかに異常が起こると味覚障害が起こります。
味覚障害の多くは徐々に味の感覚が低下するため自分では気づきにくいこともあり、進行すると味を感じられなくなる可能性もあり、発症から時間が経つほど治りにくい傾向があると言われています。
隠れている可能性がある疾患を発見するためにも、早めに気づき、治療することが大切です。
特に高齢者は様々な感覚が低下するので自覚しにくく、服用する薬も多く味覚障害を起こしやすいです。
周りの家族はその変化に注意したいものです。
それでは、どのようにして予防すればいいのでしょうか。
この障害の最大の原因の一つが亜鉛の不足によるということです。
亜鉛はDNAの複製に不可欠なミネラルで、不足すると細胞の分裂が正常に行われなくなり、味細胞の新陳代謝が遅れることで味を感じる機能が低下すると言われています。
国が定める摂取基準では1日当たり、男性11、女性で8mgの摂取が推奨されています。
ある調査では成人の6割以上で不足しているとも言われています。
図に示すような食品を摂ることや、必要であればサプリメントを活用することも選択肢の一つとなります。
また、亜鉛の吸収が悪くなったり、体から排出してしまう量が増えたりすることも原因となります。
食品添加物の中には亜鉛と結合して吸収を阻害するものもあるので、加工食品の取り過ぎにも注意が必要です。
また、過度な運動も汗や尿からの亜鉛の排泄が増える場合があるので注意が必要です。
味覚障害になった場合、隠れた病気のサインとして捉えることが重要で、それに対する対処法としては、長期にわたる可能性も含め、薬と心身の調整が中心になるということです。
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